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心地よさや美しさはカラダを動かす筋肉の使い方で決まる

トータル・ワークアウトはパーソナル・トレーナーによる少人数制レッスンをPREMIUM FITNESS(プレミアム・フィットネス)という形で会員の皆様へ提供しています。その中で核となるプログラム、それがパーソナル・トレーナー歴29年(2024年現在)になる池澤智が2017年に考案した「Body re-Tuning®」です。

車や楽器のように、人のカラダも定期的なチューニング(整える)が必要と池澤智は言います。“Body” = “カラダ”を“re-Tuning”=“調整する・整える”。日常を過ごす中で無意識に行っていることに自らの意識を傾けることで、自分の状態に気づき、調整する・整えるといったカラダの使い方を学べるコンディショニング。パーソナル・トレーニングとは一線を画すエクササイズが「Body re-Tuning®」です。

今回はアクティブ・ウェルネス体験プログラムとして、参加者のほぼ全員がはじめての受講となりました。


30年近くのパーソナル・トレーナー歴を持つ池澤智は、健康やウェルネスに対する意識の変化についてこう分析しています。20年前には目的だった「痩せたい」「筋肉をつけたい」というカラダの変化。現在はカラダの変化は手段にすぎず、カラダを変えてより生活の質を上げる、色々なことにチャレンジする、ということが目的になってきている、と。

そこで、トータル・ワークアウトはウェルネスを手にしたい!と考える会員様のために、各ジャンルのスペシャリストと手を組み、トレーニング×メディカル、トレーニング×マインドといった、多様な選択肢、正しい選択肢を提供できる場としての取り組みを再構築し、2022年「ACTIVE WELLNESS(アクティブ・ウェルネス)」というコンセプトを立ち上げました。


心地よくやることが大切

Body re-Tuning®は呼吸と使っている筋肉を意識し、自ら整える能力を高めるプログラムです。大きく分けると
①呼吸
②ストレッチ
③GYM STICK ™を使ったエクササイズ
の3つで構成されています。

まずは①の呼吸から。人間の臓器の中で唯一自分の意思でコントロールできるもの。それは肺です。他の臓器はコントロールできません。そして肺を使う呼吸は自分の内側に意識を届かせることが大切です。鼻から息を吸って、吐く。人が日常生活で無意識に行う呼吸ですが、息を吸うときはお腹を膨らませ、吐くときはお腹を凹ます腹式呼吸が理想。「とにかく心地よくやることが一番ですよ」と池澤智は言います。

等間隔のクリック音が入ったBody re-Tuning® オリジナルのインストゥルメンタルが心地よく鳴る中、4拍で息を吸って、4拍で息を吐く。次は4拍で吸って、8拍で吐く。集中したい人は目を閉じてOK。8拍、8拍。そして、12拍、12拍。

息を吸って・吐いてを繰り返す呼吸ですが、12拍はキツいようです。特に息を吐く方が難しい。息を吸うときは交感神経を使うのですが、これは意識を集中しやすい。でも、息を吐くときに使うのは副交感神経。これにはリラックスすることが求められ、なかなか難しいのだそうです。

魔法ではないけど・・・

呼吸について池澤智の話が続きます。「皆さん、緊張するときってありますよね?大事なプレゼンの直前とか・・・」。参加者の皆さん一人ひとり、思い出す場面がありそうなで雰囲気で、筆者も過去に緊張してしまった場面をいくつか思い出しました(あの感覚、大の苦手です・・・)。

人間は極度な緊張状態に入ると心拍数が上がります。それを感じるのは隣にいる人ではなくて自分自身。心臓を脈打つようなドキドキ音に驚き、自律神経を乱してしまうことでアンコントロールな状態になるそうです。

そこで、とっておきの秘策が。左手の薬指をぐっと握ってください!そうしたら、鼻から息を4拍吸って、8拍で吐く。ポイントは息を吸う量の二倍、息を吐くこと(副交感神経優位)。それをしばらく繰り返すと心拍数は徐々に下がるそうです。ちなみに、左手薬指を握る理由は「10本ある手の指の中で、一番心臓に近い血管があるから」だそうです。

つい先日、椿山荘(文京区)で行われたミス・アース・ジャパン日本大会。オフィシャルトレーナーを務め審査員の一人でもある池澤智は、本番当日の舞台袖に集まるファイナリストたちへこの話をしたところ、みんな揃い揃って左手薬指を掴みながら息を吸って(4拍)、吐いて(8拍)を繰り返していたそうです。その気持ち、よく分かりますよね。

骨盤が動けば、すべてを制することができる

「次は先ほどの呼吸を意識しながらカラダを伸ばしましょう」ということでストレッチに。計8種目を繰り返すのは、ヨガの太陽礼拝に近い全身のストレッチ。参加者の皆様は今年で一番カラダを捻っているのではないか?!と思うほどにカラダを捻ります。

そして、骨盤を動かすストレッチに入る前、「自分の骨盤がどれくらい動くかチェックしましょう」ということで、先ほどの呼吸を意識しながら四つん這いになった状態で骨盤を前傾・後傾に動かします。

足の速い動物はぜんぶ四肢連動。体幹がしっかりするので動きやすい。そして、人間は二足。二足で立つとなるとバランスが求められ、様々な制御がかかった状態になる。

上体を起こして両膝を床についた体勢でも、骨盤を前後に動かすことは難しくなります。普段の日常生活で歩くとき、骨盤は左右が別々に動きます(左右同時に動かすことはできません)。ちなみにプロゴルファーであるタイガーウッズの骨盤は左右にものすごく動くようで、人並外れた骨盤可動域の広さこそが、しなやかでかつダイナミックなスウィングの秘訣なのだと池澤智は言います。

片側の骨盤を自分の意思で動かすストレッチを約5分行い、再び骨盤の動きを参加者がセルフチェックすると、「普段よりも骨盤が動く感じがする!」といったリアクションが。じつはこれ、Body re-Tuning®のストレッチを通じてカラダをチューニングした結果なのです。

自分の筋肉をコントロールできるようになれば、体型を変えることだってできる。痛いところも無くすことができるそうです。それを聞いていた筆者もBody re-Tuning®に興味津々です(笑)

鍛えるのではなく整える

「片足立ちの体勢で自分のカラダを意識することができるか確認しましょう」。右利きの多い日本人は左足で片足立ちする人が多いので、軸足となる左足の内転筋を使い、母指球を床に押す。やはり筋肉をしっかり使うことが重要です。

片足立ちする際、自分のカラダのバランスがどうなっているのか?を可視化させるギアとしてGYM STICK ™の登場です。バーが平行の目印になるだけでなく、ゴムのテンションもかかるため、バランス感覚を掴みやすくなり、骨盤や内転筋、接地部の母指球を強く意識することができるといった利点があります。

ポイントはバーとカラダが一体化する感覚。「鍛える(トレーニング)」というよりも「整える(チューニング)」の要素が大きく占めます。

今回の参加者はほぼ全員Body re-Tuning®がはじめてということで、GYM STICK ™を使ったエクササイズは最初に戸惑うような場面がありましたが、時が経つにつれてコツを掴み、ご自身のカラダを上手にコントロールしていました。最後はGYM STICK ™を床に置いてフリーの状態から片足立ち。そこから課題だった骨盤や内転筋、足裏の母指球を意識してカラダを動かしてみると、ビフォー・アフターの変化は歴然でした。

ちょっとした筋肉の使い方で可動域を広げることができる。カラダをコントロールする能力を上げれば、カラダが柔らかくなったような動きだって発揮できる。苦手なヨガのポーズもとりやすくなる。池澤智がプログラム最後に参加者へ伝えていたメッセージは1時間のプログラムが納得できるほど印象的でした。

参加者のご意見として、「カラダを意識して整えることができた。とてもスッキリした」「呼吸や筋肉を意識することで自分のバランスと向き合うことができた」「チューブを使うと自分の動きが可視化されて分かりやすかった」など、多くの効果を実感していただきました。

世の中にはさまざまなカラダづくりのアプローチがありますが、トータル・ワークアウトは皆さま一人一人の生活の質を高めていただけるように、これからも正しい選択肢を分かりやすいコンテンツにしてお届けしますので、ぜひご期待ください。

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TW PLUS 編集部

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